Hyuga Pharmacy 株式会社 福岡本社 年商40億円の調剤薬局多店舗展開企業

Hyuga Pharmacy 株式会社
Hyuga Pharmacy 株式会社
事業内容
  • 調剤薬局事業
  • 居宅介護支援事業
  • 病院・介護事業のコンサルティング
本社 年商設立従業員数
福岡県春日市43億円2009年11月384名(2019年3月現在)

 Hyuga Pharmacy 株式会社

Hyuga Pharmacy 株式会社

ホームページでの求人内容
  • 新卒薬剤師
  • 中途薬剤師
  • ケアマネージャー
  • 調剤事務
  • 一般事務:人事、総務、経理
  • 医療連携部(*業務内容は営業)

社長は福岡にある第一薬科大学を卒業後、沢井製薬に入社し5年間MRとして勤務。

29歳で薬局を開業。
最初はどこにも相手にされず、破産管財人から2回倒産した薬局を買い取ってスタート。

しかし、外来は少なく門前のドクターに頼っていては経営ができないと気付き、介護施設でのニーズがあったり、薬を仕分ける看護師さんがいるところに請負のニーズがあったりすることに気付いたところから事業が回り始める。

2018年6月21日付で国家戦略特別区域法を活用した遠隔服薬指導事業の登録事業所として認可を受ける。

日本初のオンライン遠隔服薬指導サービスが始まった。
薬局の実店舗は九州北部と関東で31店舗(2020年4月時点)を展開する。

「在宅1割、外来9割」が一般的とされる調剤薬局業界において当社の『きらり薬局』は、在宅調剤比率が約6割。

その実績を元に全国の調剤薬局に在宅調剤のノウハウを提供するボランタリー事業(2020年3月現在、北関東から沖縄まで全国180店舗と連携)も展開。

更には、福岡と関東に展開する居宅介護支援事業所『ケアプランサービスひゅうが』も開設。

そして、2019年10月IT戦略部発足。

介護施設紹介アプリ『タイサポ』、報告書の作成から医療関係者への送信までを一元管理できる在宅報告書システム『ファムケア』を開発。

在宅医療をITの力で変えようと、薬剤師はもちろんIT人材の獲得に力を入れている。

世の中に本当に必要なサービスをIT技術で提供していく。
社内に医師はなく、医療機関でもないので医療サービスは提供しないが当社の理念は患者さん(利用者さん)が24時間365日、自宅で「安心」して療養できる社会インフラを創る。

自宅にいる利用者にサービスを提供する、つまり『在宅』サービス。

24時間365日在宅サービスと聞くと、当社と同じく福岡で設立されて訪問介護サービス「コムスン」を思い出す。

2000年の介護保険導入を前に、後の2003年に東証一部上場企業となるグッドウィルを率いる折口雅博に身売りしたために崩壊してしまったが、当社の理念は「コムスン」に近い。

コムスンの榎本社長の理念はそのままの形では普及しなかった。

折口雅博、グッドウイルによって崩壊させられてしまったコムスンだが、介護保険の開始もあって、日本では24時間365日の訪問介護サービス、つまり『在宅介護』は普及しているし、『在宅』以外でも高齢者、要介護者のQOL(クオリティオブライフ)向上を図るためのサービスが充実している。

調剤薬局業界については、当社を知るまで在宅調剤という言葉も聞いたことがなかったが、当社が40億円企業であることが示す通り、このサービスが必要な人はまだまだ日本にたくさんいるのだろう。

消費者の家庭に予め医薬品を預けておき半年ごとに巡回訪問を行って使用した分の代金を受け取り、さらに新しい品物を預けるシステム『富山の薬売り』とは全く違うが、『在宅』しなければならない事情のある人たちに、必要なサービスが届くよう、自社だけではなく、全国の調剤薬局に在宅調剤のノウハウを提供するボランタリー事業を行っていることも高く評価される点である。

日本初のサービスを開発した福岡の会社の理念が日本全国に広がり普及していくことは間違いない。

ベンチャーキャピタルからの出資を受け容れているとおり、株式上場を目指している。