株式会社タカラレーベン西日本　福岡本社企業

福岡本社企業ではありますが、２０１７年に大手不動産デベロッパーのタカラレーベンの子会社となったために戦略的に愛媛県松山市は本店として、福岡市に本社を開設したという沿革。

タカラレーベン西日本のホームページにおいて募集している中途採用の募集要項では、売買仲介や管理の求人は愛媛県松山市の本店だけで募集。福岡本社で募集しているので「営業職（開発）（分譲マンション開発、分譲マンションの建築全般（施工管理））」だけです。

ホームページで紹介されている実績を確認すると、福岡に本社を開設してはいますが、福岡での物件開発案件はありません。

長崎県の佐世保市、大分市、熊本市でいくつかの物件を開発、販売しています。

タカラレーベン西日本の福岡本社が入居するのは天神2丁目の天神三井ビル。ＳＭＢＣが１階に入居しているビジネスビルです。立地も良く結構高い賃料のビルですが、福岡本社で入社しても、当面は福岡本社に出勤するよりも、長崎、熊本、大分など九州各地に頻繁に出張する勤務形態になりそうです。

不動産開発の営業マンとして転職する場合、福岡地場企業に転職するか、大手企業の福岡ブランチに勤務できる前提で転職するか、大手のブランドをもつ地域子会社に転職するか、それぞれのカテゴリーで営業方法が違うので、その特徴を知っておくべきです。

例えば、福岡における実績がない、新規に福岡に展開をしようと東京の大手デベロッパーが計画している場合、東京本社の人材ももちろん転勤してきますが、地元の情報や人脈をもっている経験者を採用するでしょう。
そして大手企業ならではの、同じく東京本社の大手で福岡にも進出している企業との関係で仕事をとっていくでしょうし、その人脈から福岡政界経済界の人物にあたって大きなプロジェクトに参画していくという手段もあるでしょう。
あるいは潤沢な資金にものを言わせて、地場企業よりの良い条件で物件を直接取得したりということもするかもしれません。

対して、東京の大手に比べてそれほど大きくない福岡地場企業は、人脈で仕事をとることになります。高校や大学の結びつきが強い福岡では同窓生だとわかると親しみを感じる人が多いので、人脈営業は大事な手法でしょう。

タカラレーベン西日本の不動産開発営業マンの場合、親会社タカラレーベンは東証一部上場企業の大手デベロッパーではありますが、財閥系などと比べてしまうと、そこまで知名度はありません。２０２０年時点で九州では熊本、長崎、大分で実績があるだけで福岡都市圏にはまだないようです。

福岡地場企業でもなく、誰もが知っているような大手でもないタカラレーベン西日本という看板で不動産開発の営業をするのは、小さな福岡地場企業よりは、資金もあるので営業しやすいでしょうが、実績豊富な福岡地場大手企業と比べると、厳しいでしょう。